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Welcome to Yuzaki Lab
    慶應義塾大学医学部柚崎研(神経生理学)では「神経活動や環境の変化が、どのようにして記憶・学習を引き起こし、どのように神経回路網そのものを変化させるのか」というテーマに沿って研究を行っています。詳しくはこちら
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投稿者の記事一覧

渡邊 重喜先生を迎えて第146回Brain Clubが行われました

12月8日に第146回Brain ClubとしてJohns Hopkins大学医学部(Department of Cell Biology)の渡邊 重喜先生をお迎えしました。「Mechanisms of Synaptic Transmission」と題して、急速凍結法を用いたシナプス前部でのエンドサイトーシス機構について最新のお話しをしていただきました。今回はオンラインセミナーで14時間の時差を越えて2日にわたって行っていただきました。写真はセミナー後に行われた個人面談後のsnapshotです。

posted on 12/08/2021 5:36 PM

竹尾さんの総説が出ました

竹尾さんの総説「Purkinje Cell Dendrites: The Time-Tested Icon in Histology」がSpringerからの単行本「Cerebellum as a CNS hub」に出版されました。プルキンエ細胞をモデルとして、神経細胞の樹状突起の発達過程とその分子機構について、竹尾さん自身の仕事を含めてこれまでの研究成果をまとめた総説です。

posted on 11/27/2021 3:35 PM

2021/11/08 Journal Club (M. Yuzaki)

Excitatory and inhibitory receptors utilize distinct post- and trans-synaptic mechanisms in vivo
Taisuke Miyazaki, Megumi Morimoto-Tomita, Coralie Berthoux, Kotaro Konno, Yoav Noam, Tokiwa Yamasaki, Matthijs Verhage, Pablo E Castillo, Masahiko Watanabe, Susumu Tomita.
eLife 2021;10:e59613

posted on 11/08/2021 2:55 AM

大木研一先生を迎えて第145回Brain Clubが行われました。

第145回Brain Clubは東京大学大学院医学系研究科・統合生理学分野の大木研一先生を迎えて行われました。「マウスの視覚・サルの視覚」と題して、最新の大規模Caイメージング技術やトレーシング技術を用いて、網膜から高次視覚野に至るまでの視覚情報処理経路の異同についてお話しいただきました。マウスはマウスであり、非ヒト霊長類とさまざまな点で異なると同時に、計算原理としては共通している点を学ばせていただきました。今回も対面と同時にZoomでハイブリッドセミナーとなりました。

posted on 11/05/2021 7:50 PM

高野さんがJSTさきがけ研究者に選出

髙野哲也助教がJSTさきがけ「多細胞システムにおける細胞間相互作用とそのダイナミクス」領域(高橋淑子研究総括)の3期生に採択されました。おめでとうございます!

posted on 09/27/2021 10:08 AM

鈴木 郁夫先生を迎えて第144回 Brain Club が行われました

COVID-19の影響で2020年2月より1年半にわたって延期していた第144回Brain Club Seminarを行いました。東京大学大学院理学系研究科の鈴木 郁夫先生による「大脳皮質発生と進化を制御するヒト固有プログラム」でした。

十分なスペースと感染防御態勢の元で行う対面式講演に加えて、同時にZoomでもリアルタイム配信するハイブリッド開催でした。
対面・Zoomともに活発な質疑が行われ、久しぶりのBrain Clubを皆で大変楽しみました。(写真撮影時のみマスクを外して息をこらえています。)

posted on 09/03/2021 11:49 PM

高野さんが日本神経科学学会奨励賞を受賞

髙野哲也助教が、2021年度の日本神経科学学会奨励賞を受賞しました!おめでとうございました。受賞業績については、Neuroscience Research誌に総説として掲載されます。表紙の写真にも採択されました。

posted on 07/30/2021 9:56 AM

特別研究員(技術員)をもう一名募集中

私たちの研究チームの一員として、一緒に研究を推進していただける方をもう一名募集しています。分子生物学的な基礎技術に習熟していることが必要ですが、足りないところは教えます。マウス飼育や管理の経験のある方や、広報活動に関心のある方はさらに歓迎します。

研究費補助金による雇用です。待遇は慶應義塾の規程に準じます。各種保険完備。保養所等の利用も可能。

・履歴書 (写真付き)(これまでに習得された技術や知識がわかるよう記載下さい。)書式は自由
・照会先があれば名前と連絡先(メールアドレス)。

書類選考の上面接を行い、採用者が決まり次第締め切ります。
e-mail に応募書類を添付して、当研究室秘書の平山昭代(hirayama@keio.jp)宛てに(吉川かおり ( kyoshikawa.a3@keio.jp)にccを入れて)ご送付をお願い致します。

posted on 07/24/2021 6:14 PM

松田くんの論文がJ Biol ChemにAcceptになりました

松田君(電気通信大学准教授・慶應生理学訪問准教授)の仕事がJ Biol Chem誌にAcceptとなりました。おめでとうございました。

記憶・学習の基礎課程と考えられる長期抑圧現象(LTD)はシナプス後部におけるAMPA受容体の数が、神経活動によって内在化(エンドサイトーシス)されるために減少することがその分子レベルでの実体であると考えられています。従来はAMPA受容体のサブユニット毎に異なっている細胞内ドメインがリン酸化されることによって、AMPA受容体そのもののエンドサイトーシスが制御されると考えられていました。一方、AMPA受容体のサブユニットに関わらずAMPA受容体に結合するTARPのリン酸化が、エンドサイトーシスに必須であるAP-2をAMPA-TARP複合体に結合させることから、一体どのようにAMPA受容体のサブユニットがLTDを制御できるのかは謎でした。この論文では、AMPA受容体のGluA1サブユニットのリン酸化状態が、TARPとAP-2の結合の強さを変えることを発見しました。TARPはAMPA受容体のサブユニットを見分けることができませんが、AP-2はAMPA-TARP受容体のサブユニットごとのリン酸化状態を見分けることができるわけです。

posted on 07/24/2021 6:01 PM

石田さんが理研CBSに

石田講師が7月1日付けで理研CBSのチームリーダーとして栄転されることとなりました。ラボ名は「脳発達病態研究チーム」Laboratory for Brain Development and Disordersで、Connecting molecules and circuitry to untangle developmental disorders(発達障害の解明のため、分子と回路を繋ぐ)ことを目標としています。おめでとうございます!(石田さんは慶應での柚﨑研大学院生の第一号です)。

posted on 05/05/2021 11:50 PM

井端さんのReviewがpublishされました

普段の生活においても、自然界においても、新しいものを作る時には、古いものを壊さなくてはならないことがよくあります。私たちの脳においても発達期や記憶・学習に応じて神経細胞の形態が変化する時には、必ず協調して、常に神経細胞やその周囲の細胞外基質の破壊現象が伴います。このようなスクラップ&ビルド現象を担うメカニズムの一つとして、神経細胞からのライソソーム分泌が注目されています。ライソソームは通常は老朽化した細胞内産物の最終的な消化場所として知られていますが、神経活動亢進に応じて、ライソソームの内容物であるライソソーム酵素とともにシナプス形成分子Cbln1を放出することを私たちは見つけました(Neuron 2019)。本総説では、神経系におけるライソソーム分泌について概括しました。聖マリアンナ大学に移った井端さんが第一著者です。

posted on 04/17/2021 11:05 PM

Journal Club 03/15/2021 (M. Yuzaki)

Antidepressant drugs act by directly binding to TRKB neurotrophin receptors

Casarotto,…Eero Castrén

Cell 184:1299-1313, 2021 

posted on 03/15/2021 12:21 AM