デリーナさんが、JSPS外国人特別研究員(PD)として採用
デリーナ(DILINA Tuerde)さんが、JSPS外国人特別研究員(PD)に採用されました。おめでとうございました。博士号取得直後の優秀な諸外国の若手研究者に対して、我が国の大学等研究機関において研究に従事する機会を提供するプログラムです。生物系科学では日本全体で8人だけが採用です。
posted on 09/05/2022 10:48 AM
Keio University Human Biology-Microbiome-Quantum Research Center (Bio2Q) |
Yuzaki Lab |
デリーナ(DILINA Tuerde)さんが、JSPS外国人特別研究員(PD)に採用されました。おめでとうございました。博士号取得直後の優秀な諸外国の若手研究者に対して、我が国の大学等研究機関において研究に従事する機会を提供するプログラムです。生物系科学では日本全体で8人だけが採用です。
posted on 09/05/2022 10:48 AM
博士課程4年の野澤和弥の学位論文がNeuronのオンライン版に掲載されました。プレスリリースはこちらです。
高分解能の顕微鏡技術であるExpansion Microscopy(ExM)を改良して、脳内のシナプスの個性を決める働きを持つ分子群のナノレベル(1 ミリメートルの100万分の1が1ナノメートル:nm)の構造を明らかにしました。
脳の働きの元となる神経回路網は、神経細胞どうしがシナプスによって互いにつながって作られます。シナプスをつなぐさまざまな分子は、シナプスの中でも約100~1000 nmの狭い領域に密集しているため、従来の光学顕微鏡の分解能(約200 nm)ではその詳細な分布は観察できません。そこで、今回、標本そのものを約1000倍の体積に膨張させる技術ExMをさらに改良し、シナプス観察に最適化することによって、マウス神経回路網において興奮性シナプスをつなぐ分子群の構造や相互関係をナノレベルで初めて明らかにすることに成功しました。とりわけ、ニューレキシンに結合するシナプス分子群(ニューレキシンリガンド)が、シナプス内でそれぞれ数十 nmの「ナノドメイン」を単位として集積することを発見しました。さらに、シナプス前部に存在するニューレキシンの種類によって、シナプス後部のシナプス分子やグルタミン酸受容体のナノドメインの配置が決定されることがわかりました。
今回の研究成果から、脳の働きを支えるシナプスの個性は、それぞれに特化したシナプス分子がナノレベルで相互作用することによって作られることがわかりました。これらの分子群は多くの精神疾患や神経発達症との関連が報告されていることから、本研究の成果はこれらの疾患の病態や正常な神経回路の発達機構の理解につながることが期待されます。ExMの開発では医学部5年生の曽我部拓君も大きく貢献しました。
posted on 08/25/2022 12:50 AM
高野助教(さきがけ)が令和4年度の慶應義塾大学医学部三四会奨励賞(Young Investigator Award)を受賞しました。おめでとうございます!
posted on 07/29/2022 12:27 PM
GluN3A excitatory glycine receptors control adult cortical and amygdalar circuits
Simon Bossi 1, Dhanasak Dhanasobhon 2, Graham C R Ellis-Davies 3, Jimena Frontera 1, Marcel de Brito Van Velze 2, Joana Lourenço 2, Alvaro Murillo 4, Rafael Luján 4, Mariano Casado 1, Isabel Perez-Otaño 5, Alberto Bacci 2, Daniela Popa 1, Pierre Paoletti 6, Nelson Rebola 7
Neuron 2022 Jun 10;S0896-6273(22)00457-3.
doi: 10.1016/j.neuron.2022.05.016. Online ahead of print.
posted on 06/17/2022 10:25 AM
脳内の神経回路の働きを理解するために、記憶・学習を司る神経伝達物質受容体であるグルタミン酸受容体を細胞種選択的に活性化する技術が必要とされています。本研究では、本来のグルタミン酸応答能を維持したままで、人工化合物によって活性化される変異グルタミン酸受容体(代謝型)を開発しました。実際にこの人工グルタミン酸受容体をある特定の細胞種に発現させたマウスを作製し、人工化合物投与によって細胞種選択的に代謝型グルタミン酸受容体を活性化させることを示しました。この新技術「配位ケモジェネティクス法」を用いることにより神経回路の理解が加速すると期待されます。本研究はERATO/CRESTの支援を受けた名古屋大学清中研、京都大学大学浜地研との共同研究です。論文はこちら
posted on 06/16/2022 9:53 PM
脳科学の入門書として好評を博したブレインブックの改訂版が出ました。基本的な脳の構造と機能をCGやイラスト・写真でわかりやすく解説した一般書です。脳イメージングや自由意志など最新の研究結果も紹介されています。養老孟司先生が監修で順天堂大内山安男先生と柚崎が翻訳しました。
posted on 03/18/2022 11:21 PM
世界脳週間2021の一環として、
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posted on 01/29/2022 6:08 PM
12月8日に第146回Brain ClubとしてJohns Hopkins大学医学部(Department of Cell Biology)の渡邊 重喜先生をお迎えしました。「Mechanisms of Synaptic Transmission」と題して、急速凍結法を用いたシナプス前部でのエンドサイトーシス機構について最新のお話しをしていただきました。今回はオンラインセミナーで14時間の時差を越えて2日にわたって行っていただきました。写真はセミナー後に行われた個人面談後のsnapshotです。
posted on 12/08/2021 5:36 PM
竹尾さんの総説「Purkinje Cell Dendrites: The Time-Tested Icon in Histology」がSpringerからの単行本「Cerebellum as a CNS hub」に出版されました。プルキンエ細胞をモデルとして、神経細胞の樹状突起の発達過程とその分子機構について、竹尾さん自身の仕事を含めてこれまでの研究成果をまとめた総説です。
posted on 11/27/2021 3:35 PM
Excitatory and inhibitory receptors utilize distinct post- and trans-synaptic mechanisms in vivo
Taisuke Miyazaki, Megumi Morimoto-Tomita, Coralie Berthoux, Kotaro Konno, Yoav Noam, Tokiwa Yamasaki, Matthijs Verhage, Pablo E Castillo, Masahiko Watanabe, Susumu Tomita.
eLife 2021;10:e59613
posted on 11/08/2021 2:55 AM
第145回Brain Clubは東京大学大学院医学系研究科・統合生理学分野の大木研一先生を迎えて行われました。「マウスの視覚・サルの視覚」と題して、最新の大規模Caイメージング技術やトレーシング技術を用いて、網膜から高次視覚野に至るまでの視覚情報処理経路の異同についてお話しいただきました。マウスはマウスであり、非ヒト霊長類とさまざまな点で異なると同時に、計算原理としては共通している点を学ばせていただきました。今回も対面と同時にZoomでハイブリッドセミナーとなりました。
posted on 11/05/2021 7:50 PM