教授 柚崎通介
myuzaki@keio.jp
2023年のご挨拶:
CREST研究(オプトバイオ)が2023年度、特別推進研究が2024年度で終了します。この2年間はこれまでに進展した成果を論文として世に問うていくことが大きな目標となります。
一方、昨年10月に慶應義塾大学が世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)「ヒト生物学-微生物叢-量子計算研究センター(Bio2Q):本田賢也拠点長」に採択されました。またムーンショット(健康寿命伸長に向けた腸内細菌動作原理の理解とその応用:本田賢也代表)にも採択されました。それぞれ柚崎研は、脳腸相関研究チームを率いる重要な役割を果たします。今後7-10年間続く研究費であり、研究室の研究に新しい方向性が加わることになります。
また昨年12月には国際先導研究にも採択され、今後、7年間にわたりフランス(ボルドーIINS:Interdisciplinary Institute for Neuroscience)、アメリカ(Max Planck Institute for Neuroscience)と日本(慶應大学・京都大学・東京大学・新潟大学・遺伝研)が連携することによって記憶研究を進展させていくことになりました。このように2023年は収穫の年でもあり、新しい出発の年になります。
研究室では引き続き、①シナプスの機能的な変化(LTP/LTD)、②シナプス形成・維持・除去といった形態的な変化、が一体どのような分子機構によって担われ、個体レベルでの神経回路や行動の変化にどのように関与するのかを解明することを目指し、教室一丸となって引き続き研究を進めていきます。。→詳しくはこちら
令和4-5年にかけての教室人事としては、昨年9月にデリーナさんがJSPS外国人特別研究員として採用されたことに加えて、博士課程の高杉君、大石君がそれぞれ学術振興会特別研究員(DC)に採用されました。会見君もPDに採用見込みとなりました。
柚﨑は昨年末で、脳科学関連学会連合の将来構想委員、本年度いっぱいで日本神経科学学会会長と日本学術会議連携会員の役職から離れます。慶應義塾大学大学院医学研究科委員長のお仕事はもう一年です。これらの仕事を通じて、次の世代の研究者の育成に貢献するとともに、自分自身の研究の集大成に向けて本年はしっかり研究を進めたいと考えています。
今後もより一層のご指導ご鞭撻をお願い致します。
—-以下いつもの自己紹介—–
好きなこと:
・科学的なディスカッション。
・本屋と文房具屋でうろうろすること。
・読書(濫読)。吉村昭・塩野七生・米原万里が好きです。今は門田隆将を読み尽くし中。
・おいしいものを食べること。体重は単調増加中で、悩みの種です。
嫌いなこと:
・形式と建前。「本音」が良いですね。
・わさび漬け。らっきょう。
・ 頭髪の減少傾向。
エッセイもご参照下さい。
朝日新聞アピタル「神経細胞の美しさと不思議さ 本当に役立つ研究へ」はこちら。
ゑれきてるインタビューはこちら。
履歴書はこちら。