Florian Levet博士を招いてBrain Clubを行いました
第172回Brain Clubを11月7日(金)に行いました。今回はFlorian Levet博士(Quantitative Imaging of the Cell team,the Interdisciplinary Institute for Neuroscience in Bordeaux)を講師としてお迎えしました。演題は「Making Sense of Synaptic Organization: From Super-Resolution Imaging to Multimodal and Multidimensional Analysis」です。Florian博士は、単一分子局在顕微鏡(SMLM)を用いて、シナプスに離散的なナノドメインが存在することを明らかにするとともに、ナノスケールでのタンパク質配置を解析するための定量的手法を確立されてきました。現在は、特にナノスケール神経イメージングデータ解析に特化した計算枠組みの開発に焦点を当ており、さらに、適応光学+単一対物ライトシート(soSPIM)による深部3Dイメージング、オルガノイド/ニューロスフェアの大規模解析に対応した高コンテント soSPIM パイプラインや、分子配置と形態を結ぶ相関 STED–PALM、複数タンパク質を同時に識別するスペクトル SMLMについてもお話しいただきました。先端顕微鏡法を生物科学や神経科学に活用するためにはこのような計算科学的アプローチが必須であることを改めて痛感しました。
11/07/2025 5:30 PM | What's New