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Welcome to Yuzaki Lab
  • 柚﨑研は慶應義塾大学 ヒト生物学-微生物叢-量子計算研究センター(WPI-Bio2Q)に移動しました
  • 中枢神経系・末梢神経系・自律神経系・腸管神経系でのシナプス形成機構に焦点をあて、神経系と多臓器の連関機構やその破綻による病態の解明と治療法の開発を目指します
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掛川准教授が学習院大学教授として栄転

掛川准教授が4月より学習院大学理学部生命科学科教授として栄転します。

柚﨑Labには2003年4月から参加していただいたので22年間共に研究をしてきました。ますますの活躍を祈念しています。

posted on 04/01/2025 9:00 AM

最終講義と退任祝賀会を開催

3月12日に柚﨑は最終講義「Bridge Over Troubled Synapse: C1qタンパク質、GluD、そしてその先へ」を行いました。動画はこちら。

引き続いて明治記念館にて退任記念祝賀会を行っていただきました。改めて研究室でともに研究をしてくださった研究者、大学院生、技術員、秘書の皆様、さらには医学部および慶應義塾の関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。写真はこちら。

4月以降は慶應義塾大学 WPI-Bio2Q に異動し、研究を続ける機会をいただきました。近年、アルツハイマー病、統合失調症、自閉スペクトラム症などの精神・神経疾患や発達障害の多くは、シナプスの機能異常による「シナプス病(症)」であると考えられるようになってきています。これまで私は、中枢神経系のシナプスがどのように形成・維持されるのかを研究し、その知見をもとにシナプス病の病態解明と治療法の開発を目指してきました。WPI-Bio2Q では、中枢神経系に加え、腸管神経系、自律神経系、末梢神経系、さらにはそれらの神経系と各臓器をつなぐシナプスの形成機構にも焦点を当てて研究を進めていきます。このアプローチにより、多臓器が相互に連関しながらホメオスタシスを維持する仕組みを解明し、より多くの疾患の病態理解と新たな治療法の開発につなげたいと考えています。

posted on 03/12/2025 8:42 PM

上原賞を受賞しました

柚﨑が2024年の上原賞を受賞し、授賞式が3月11日に執り行われました。嬉しいことに光遺伝学ツールで共同研究をしてきた名古屋工業大学の神取秀樹博士との共同受賞でした。”

受賞講演の様子はYouTubeに掲載されています。突然講演中に画面が真っ暗となり焦りました。

posted on 03/11/2025 8:03 PM

塩崎さんがポスター賞一等賞を受賞しました

3月7日に行われたThe 3rd Keio University WPI-Bio2Q International Symposiumで行われたポスター発表にて、大学院生の塩崎さんがポスター賞(一等賞)を受賞しました。

posted on 03/07/2025 8:13 PM

掛川准教授が野村達次賞を受賞しました

掛川渉准教授が2024年の野村達次賞を受賞され、11月30日に北里講堂にて授賞式が行われました。おめでとうございます。野村達次博士は実験動物中央研究所の理事長、所長として終始一貫、医学の発展のために欠くことのできない動物実験システムの確立に一生を捧げられました。本賞は「In vivo実験医学」の発展に尽くされた博士の業績をたたえるために創設された賞です。同時受賞者は先端医科学研究所・がん免疫研究部門 籠谷有紀教授です。

posted on 12/01/2024 1:13 PM

Yimin Zou博士を迎えてBrain Clubを行いました

第166回 Brain Clubを2024年11月28日に行いました。講師としてYimin Zou博士(Professor, School of Biological Sciences, UCSD)をお迎えしました。演題は「Role of planar polarity proteins in the formation, maintenance, and plasticity of glutamatergic synapses」です。Zou博士は軸索ガイダンス、特に長軸(AP軸)にWntシグナルが使われ、平面極性(PCP)を決める遺伝子群は軸索において機能することを見出されました。面白いことにPCP分子群は軸索伸展のみでなく、シナプス形成・維持に作用することを見出され、セミナーではアルツハイマー病やうつ病との関連性についての新しい研究について大変面白いお話をお聞きしました。

posted on 11/28/2024 10:48 AM

野澤君がHuman Frontier Science Program Long-term Fellowshipを獲得しました

柚﨑研の大学院卒業生である野澤和弥君(現在Harvard Medical SchoolのPascal Kaeser研に留学中)がこのたびPrestegiousなHuman Frontier Science Program Long-term Fellowshipを獲得しました。おめでとうございます!

posted on 11/15/2024 12:52 PM

Valentin Nägerl博士を迎えてBrain Clubを行いました

第165回 Brain ClubをWPI-Bio2Qとの共催で2024年10月30日に行いました。講師としてValentin Nägerl博士(Director, Institute of Anatomy and Cell Biology at the Medical Center of the University of Göttingen)をお迎えしました。演題は「Super-resolution imaging of brain microanatomy」です。Nägerl博士はBordeaux大学にて、STED顕微鏡を用いてシナプス可塑性に伴うナノスケールレベルの構造変化をリアルタイムに解析してこられました。近年、細胞外スペースの超解像観察技術として、Super-resolution shadow imaging (SUSHI)を開発されました。今回は超解像度技術の技術的側面のお話しからSUSHIを応用した新しい研究について大変面白いお話をお聞きしました。WPI-Bio2Q HPでのNewsはこちらです。

posted on 10/31/2024 11:34 AM

高橋 直矢博士を迎えてBrain Clubを行いました

第164回 Brain Clubには2024年8月1日に高橋直矢博士(IINS, University of Bordeaux)をお迎えしました。演題は「Cortical tactile sensory processing – insights from mouse whiskers」です。マウス一次感覚野をモデルにして、どのように触覚認知の閾値がTop downシグナルで制御されるのか、さらに道具使用がどのように触覚野にrepresentされるのかという大変面白いお話をお聞きしました。

posted on 08/01/2024 8:09 PM

清水真凜さんが日本神経科学学会ジュニア研究者ポスター賞を受賞

福岡コンベンションセンターにて7月24日-27日の日程で開催された第47回日本神経科学大会(NEURO2024)にて、医学部4年生の清水真凜さんがジュニア研究者ポスター賞を受賞しました。おめでとう!!

posted on 07/29/2024 12:03 AM

GluDはイオンチャネルとして働くことを示す証拠はない

「GluD受容体がリガンド作動性イオンチャネルとして働くことを示す証拠はない」という論文がProc Natl Acad Sci誌に掲載されました。
デルタ受容体(GluD1およびGluD2)は、イオンチャネル型グルタミン酸受容体ファミリーのメンバーであり、多くの神経発達障害や精神疾患において中心的な役割を果たしています。GluDは、イオンチャネル活性とは関連無く、分泌型シナプス形成分子であるCblnやニューレキシン(Nrxn)とシナプスを越えた三者複合体を形成することにより、シナプスの形成と成熟を制御します。一方、近年、GluD2がNrxn/Cbln/GluD2複合体を形成したときにのみ、D-セリンやグリシンに応答するイオンチャネルとして機能することが報告されました。今回、私たちは、異所性細胞や神経細胞においてD-セリンやグリシンによって誘発される電流には、GluDはイオンチャネルとして直接関与していないことを証明しました。この発見は、現在進行中のGluDの機能に関する議論に重要な貢献をするものです。Pierre Paoletti研との共同研究で、伊藤さんとLaura Piotが第一著者として仕事を進めました。

posted on 07/27/2024 5:31 PM

カイニン酸受容体はシナプス形成分子として働く

カイニン酸型グルタミン酸受容体(KAR)のシナプス形成機能についての論文がonlineとなりました。KARは、イオノトロピック作用やメタボトロピック作用を通じて、様々な精神神経疾患や神経疾患に関与しています。しかし、AMPA型やNMDA型グルタミン酸受容体と比較すると、KARの生物学的な性質は多くの点で未解明なままです。本研究では、KARが、イオンチャネルやメタボトロピック作用とは全く別に、シナプスそのものを作るシナプスオーガナイザーとして働くことを明らかにしました。スペインのJuan Lerma研との共同研究で、掛川准教授とAna Paternainが第一著者です。プレスリリースはこちら。

posted on 07/10/2024 9:40 AM