
掛川助教の論文がJournal of NeuroscienceにAcceptとなりました。「δ2受容体の最N末端領域はin vivoにおいて小脳平行線維シナプスを急速に誘導する」というタイトルで、北大の宮崎・渡辺先生との共同研究です。「This Week in The Journal」として今週の注目論文に取り上げられました。
昨年の論文(J. Neurosci. 28:1460-1468, 2008)で、デルタ2受容体は細胞内ドメイン(C末端)経由のシグナル伝達系によりLTDを制御し、それとは別に細胞外ドメイン(N末端)を介して形態的シナプス形成を制御することを提唱していました。この論文では実際にデルタ2受容体をウイルスベクターを使って成熟動物の小脳に発現させるとわずか1日後にシナプス形成が誘導されることを発見しました。この作用にはN末端ドメインが必要かつ十分であることも分かりました。
Gepostet auf 03/29/2009 9:11 PM

飯島助教の論文がJournal of NeuroscienceにAcceptとなりました。「Cbln1は神経活動により発現抑制される―発達期および成熟期におけるホメオスタティックな制御」というタイトルです。
Wir、新しい分泌性因子Cbln1が小脳顆粒細胞とプルキンエ細胞間のシナプス形成と維持に必須であることをこれまでに報告しています。この論文では、顆粒細胞の神経活動が持続的に亢進するとCbln1発現が低下し、結果としてシナプスが外れることを発見しました。このような機構により、過興奮を防ぎホメオスタシスを保ったり、運動学習と関連してシナプス修飾を行ったりする可能性が示唆されます。
Gepostet auf 03/26/2009 1:02 BIN
柚崎のInvited reviewがNeuroscience誌の小脳特集号にin pressとなりました。「デルタ2受容体とCbln1―古くて新しい2つの分子によるシナプス形態と可塑性の制御機構」というタイトルです。
柚崎の総説が単行本「Handbook of Neurochemistry & Molecular Neurobiology」にin pressとなりました。「グルタミン酸受容体―NMDA受容体とデルタ受容体」というタイトルです。
Gepostet auf 01/07/2009 1:01 BIN
松田(恵)助教・近藤訪問研究員共著の論文がEuropean Journal of NeuroscienceにAcceptになりました。
また松田(恵)助教と北大三浦、渡辺先生との共同研究もEuropean Journal of NeuroscienceにAcceptになりました。
この2つの論文では新しい分泌性シナプス形成因子Cbln1が、小脳顆粒細胞とプルキンエ細胞間のシナプス後膜に特異的に結合することを初めて明らかにしたものです。つまり特異的受容体がこの部位に存在することを明確に示唆しています。
全く異なる手法を用いたにも関わらず、共通の結論にたどり着いたところが面白いところです。
Gepostet auf 12/28/2008 1:00 BIN
大学院生の石田が来年度からの学術振興会特別研究員-SPDに内定しました。おめでとう!
Gepostet auf 12/25/2008 12:59 BIN
松田助教の論文がAutophagy誌にAcceptになりました。これは、Neuron論文に対するAddendumとしてのinvited paperです。
Gepostet auf 07/03/2008 12:59 BIN
松田助教が、平成20年度の日本神経科学学会奨励賞を受賞しました。おめでとう!
Gepostet auf 06/04/2008 12:58 BIN
大学院生の石田さんの論文がJournal of NeuroscienceにAcceptになりました。おめでとう。今週の注目論文として巻頭のTWIJページに取り上げられました。
これまでに色々なシナプス形成因子が知られていますが、個体脳(in vivo)において活性が確認されたものや、成熟後の脳において作用が確認されたものはほとんどありません。私たちはCbln1という神経細胞によって分泌される分子を成熟マウスの小脳に投与すると、2日以内に新たなシナプスが形成され、小脳失調マウスの運動障害が寛解することを発見しました。しかしその効果は一時的であることから、Cbln1が持続して存在することが正常なシナプスの維持に必要であることがわかりました。
Cbln1やそのファミリー分子は小脳以外の脳部位にも発現しているので、Cbln1を介する信号伝達系を解明することにより、成熟脳におけるシナプスの形成と維持をより深く理解でき、その結果、運動障害や記憶障害などの病態の解明に繋がることが期待されます。
Gepostet auf 04/28/2008 12:57 BIN
大学院生の仲神君の論文がKeio Journal of MedicineにAcceptになりました。おめでとう。
小脳運動学習は、小脳顆粒細胞ープルキンエ細胞シナプス伝達の長期抑圧現象(LTD)によって担われていると考えられています。LTDにはプロテインキナーゼCやデルタ2型グルタミン酸受容体が必要であることが分かっていますが、その詳しい分子メカニズムは不明です。この論文ではデルタ2受容体そのものがのプロテインキナーゼCで直接リン酸化されることがLTDに関与するのではないことを初めて明らかにしました。
Gepostet auf 04/12/2008 12:57 BIN
掛川助教が平成19年度日本生理学会奨励賞を受賞しました。おめでとう!
Gepostet auf 03/28/2008 12:56 BIN
大学院生の石田さんに元気な女の子の赤ちゃん(3265g; Apgar 9-10-10)が生まれました。千枝ちゃんです。おめでとう!
Gepostet auf 02/26/2008 12:55 BIN
松田助教の論文がNeuronにAcceptになりました。おめでとう。
AMPA型グルタミン酸受容体は我々の脳において速い神経伝達を司り、記憶学習過程を制御しています。AMPA受容体は通常はシナプス後部(樹状突起)に輸送され、シナプス前部(軸索)には行きません。この「極性輸送」の機構は長らく謎でしたが、Wir、膜タンパク質の小胞輸送を制御するアダプタータンパク質のうちAP-4が、この極性輸送を担うことを初めて明らかにしました。さらに、軸索に誤輸送されたAMPA受容体は軸索内部でオートファゴゾームにより捕捉され分解されることから、AP-4はオートファジー活性にも関与していることが示唆されました。
この仕事は北海道大学三浦・渡辺先生との共同研究の成果です。
Gepostet auf 02/08/2008 12:55 BIN