安田涼平博士を招いてBrain Clubを行いました。
第170回Brain ClubをWPI-BIo2Qとの共催で2025年9月3日に行いました.今回は安田涼平雄博士(Max Planck Florida Institute for Neuroscience ・Scientific Director)を講師としてお迎えしました。演題は「Decoding Synaptic Signaling Dynamics Underlying Plasticity」です。行動的時間スケール可塑性(BTSP)は、個体レベルの学習と関連した時間スケール(秒単位)にて起きるシナプス可塑性として注目されていますが、その分子機構は不明です。安田博士らは改良型Ca2+/カルモジュリン依存性キナーゼII(CaMKII)センサーを用いてこの問題に迫り、BTSP誘導後10~100秒に、樹状突起において遅延したCaMKII活性化がstocasticに起きることを見出され、この現象にIP3依存性細胞内Ca2+放出が関与することを発見されました。個体レベルの学習機構に迫る極めて面白いお話しでした。
09/05/2025 2:10 PM | What's New