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Welcome to Yuzaki Lab
    慶應義塾大学医学部柚崎研(神経生理学)では「神経活動や環境の変化が、どのようにして記憶・学習を引き起こし、どのように神経回路網そのものを変化させるのか」というテーマに沿って研究を行っています。詳しくはこちら
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Presentation Workshop 2022

Presentation Skills 向上のためのWorkshop 2022が行われました。

研究者にとってプレゼンテーションスキルは、研究成果を発表して他の研究者と交流するのみならず、一般社会へ研究成果を還元したり、研究費を取得したりする際に必須の技術です。このたび現役の脳科学研究者であるとともに、プレゼンテーション法についての教育で実績のあるGeorge Augustine教授による講義と実習が行われました。
慶應義塾大学医学研究科・薬学研究科・理工学研究科に属する大学院生、若手研究者が参加しました。

本プログラムは本年に慶應義塾大学が採択されたWPI(Bio2Q)での連携大学院プログラム(STaMP)の一つとしてこれからも開催される予定です。

※Lectureの動画はこちら→慶應義塾大学に所属する方に公開中。

※※LectureおよびWorkshopの様子はこちら(写真)

posted on 11/01/2022 2:47 PM

伊勢志摩でシンポジウム「Development and Plasticity of the Brain」が行われました

日米脳(Japan-U.S. Brain Research Cooperative Program)およびCore-to-Core Programで支援されたシンポジウムDevelopment and Plasticity of the Brainが10月21日から23日の間に伊勢志摩で行われました。この会は山本信彦教授の退官記念でもあります。研究室からは野澤と柚﨑が参加し野澤が英語で口頭発表しました。シンポジウムの写真はこちら

posted on 10/21/2022 6:46 PM

東京大学ChemBioレクチャー

東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻主催の第15回ChemBioレクチャーが9月28日に本郷キャンパスにて行われ、柚﨑<が講演を行いました。他の演者は有田誠教授(慶應・理研)、石井あゆみ准教授(帝京科学大)、稲葉央准教授(鳥取大)、大宮寛久教授(京都大)でした。

posted on 09/28/2022 11:24 AM

塩崎さんが優秀ポスター賞を受賞

9月19日から22日に軽井沢にて行われた第四回 UK-Japan Neuroscience Symposium(AMED-MRC主催)において、大学院生の塩崎さんが最優秀ポスター賞に選出されました。日本側から一演題、英国側から一演題が選ばれるものであり、副賞は英国で行われる次回の第5回 UK-Japan Neuroscience Symposiumでの口演発表への招待(旅費込み)です。おめでとうございました!

posted on 09/23/2022 4:43 PM

デリーナさんが、JSPS外国人特別研究員(PD)として採用

デリーナ(DILINA Tuerde)さんが、JSPS外国人特別研究員(PD)に採用されました。おめでとうございました。博士号取得直後の優秀な諸外国の若手研究者に対して、我が国の大学等研究機関において研究に従事する機会を提供するプログラムです。生物系科学では日本全体で8人だけが採用です。

posted on 09/05/2022 10:48 AM

大学院生の野澤君の論文がNeuronに出ました

博士課程4年の野澤和弥の学位論文がNeuronのオンライン版に掲載されました。プレスリリースはこちらです。
高分解能の顕微鏡技術であるExpansion Microscopy(ExM)を改良して、脳内のシナプスの個性を決める働きを持つ分子群のナノレベル(1 ミリメートルの100万分の1が1ナノメートル:nm)の構造を明らかにしました。

脳の働きの元となる神経回路網は、神経細胞どうしがシナプスによって互いにつながって作られます。シナプスをつなぐさまざまな分子は、シナプスの中でも約100~1000 nmの狭い領域に密集しているため、従来の光学顕微鏡の分解能(約200 nm)ではその詳細な分布は観察できません。そこで、今回、標本そのものを約1000倍の体積に膨張させる技術ExMをさらに改良し、シナプス観察に最適化することによって、マウス神経回路網において興奮性シナプスをつなぐ分子群の構造や相互関係をナノレベルで初めて明らかにすることに成功しました。とりわけ、ニューレキシンに結合するシナプス分子群(ニューレキシンリガンド)が、シナプス内でそれぞれ数十 nmの「ナノドメイン」を単位として集積することを発見しました。さらに、シナプス前部に存在するニューレキシンの種類によって、シナプス後部のシナプス分子やグルタミン酸受容体のナノドメインの配置が決定されることがわかりました。
 今回の研究成果から、脳の働きを支えるシナプスの個性は、それぞれに特化したシナプス分子がナノレベルで相互作用することによって作られることがわかりました。これらの分子群は多くの精神疾患や神経発達症との関連が報告されていることから、本研究の成果はこれらの疾患の病態や正常な神経回路の発達機構の理解につながることが期待されます。ExMの開発では医学部5年生の曽我部拓君も大きく貢献しました。

posted on 08/25/2022 12:50 AM

第151回のBrainClubが開催されました

第151回目となるBrainClubの演者には、東北大学大学院 薬学研究科の佐々木拓哉 先生をお招きしました(2022/7/15(金)、対面とwebのハイブリッド形式)。大雨の中、慶應大にお越しいただき、「学習・記憶を司る海馬回路の動作原理」というタイトルでご講演いただきました。海馬やその関連脳領域からのin vivoマルチユニット記録を用いた解析結果から読み解ける、個体の学習・記憶中における神経活動の変化について、これまでに得られてきた研究成果を主にお話しいただきました。また、記録対象を脳以外にも拡張した新しい試みについても最新の知見を交えて発表していただき、活発な議論が行われました。

写真はご講演後の息をこらえた記念撮影。佐々木先生は中央後列です。柚崎研は電気生理メンバー多く集まってます。※背景ぼかしに深い意味はありません(試しに使った某Googleスマホの自動調節)。やっぱり少しお片付けry(会見)

posted on 08/14/2022 10:54 PM

高野さんが三四会奨励賞を受賞

高野助教(さきがけ)が令和4年度の慶應義塾大学医学部三四会奨励賞(Young Investigator Award)を受賞しました。おめでとうございます!

posted on 07/29/2022 12:27 PM

配位ケモジェネティクス法論文がNature Communに出ました

Nature Communications脳内の神経回路の働きを理解するために、記憶・学習を司る神経伝達物質受容体であるグルタミン酸受容体を細胞種選択的に活性化する技術が必要とされています。本研究では、本来のグルタミン酸応答能を維持したままで、人工化合物によって活性化される変異グルタミン酸受容体(代謝型)を開発しました。実際にこの人工グルタミン酸受容体をある特定の細胞種に発現させたマウスを作製し、人工化合物投与によって細胞種選択的に代謝型グルタミン酸受容体を活性化させることを示しました。この新技術「配位ケモジェネティクス法」を用いることにより神経回路の理解が加速すると期待されます。本研究はERATO/CRESTの支援を受けた名古屋大学清中研、京都大学大学浜地研との共同研究です。論文はこちら

posted on 06/16/2022 9:53 PM

第150回 Brain Clubが行われました

Brain Club 第150回は、ベイラー医科大学の大前 彰吾先生に「時間情報処理における小脳のネットワークダイナミクス」についてご講演いただきました(2022年6月2日、web開催)。古典的な小脳の計算原理の見直しを迫り、『リカレント小脳回路のネットワークダイナミクスが生み出す時間情報処理』という新しい理論に関して、in vivo 電気生理学を用いた実験的検証結果や、小脳回路を模倣した人工ネットワークモデルから生成されるダイナミクスについて、活発な議論が行われました。

記念撮影はPC画面のスクリーンショット(編集有り)です。カメラ目線≠モニタ目線?。にしても、撮影タイミング制御に改善の余地あり、小脳鍛えます(会見)。

posted on 06/12/2022 6:33 PM

第149回 Brain Clubが開催されました

第149回 Brain ClubにはAllen Instituteの萩原 賢太先生をお招きし、リアルタイムオンラインにてご講演いただきました(2022年4月27日)。生物の恐怖状態を制御する神経回路モチーフについての研究成果に加え、より一般的な快・不快情動の制御に関する最新の知見を含めて、議論していただきました。新天地であるAllenの新部門「Allen Institute for Neural dynamics」を舞台に、「In vivo physiology」の今後の展開が楽しみです(某Podcastも?)。(会見)

上画像は講演後のスクリーンショット、萩原先生は上段の左から二番目(画像クリックで拡大)。カメラONの参加者を抜粋しております。参加者多数につき画面外に溢れ出てしまったかもしれませんが、ご容赦ください。※事務局は撮影係になりきるため映っていない「仕様」です。

posted on 05/07/2022 9:00 PM

ブレインブック「みえる脳」原著第3版の翻訳書がでました


脳科学の入門書として好評を博したブレインブックの改訂版が出ました。基本的な脳の構造と機能をCGやイラスト・写真でわかりやすく解説した一般書です。脳イメージングや自由意志など最新の研究結果も紹介されています。養老孟司先生が監修で順天堂大内山安男先生と柚崎が翻訳しました。

posted on 03/18/2022 11:21 PM