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Welcome to Yuzaki Lab

・柚﨑研は慶應義塾大学 ヒト生物学-微生物叢-量子計算研究センター(WPI-Bio2Q)に移動しました。

・中枢神経系に加えて、末梢・自律・腸管神経系でのシナプス形成機構に焦点をあて、神経系と多臓器の連関機構やその破綻による病態の解明と治療法の開発を目指します。

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2022/08

大学院生の野澤君の論文がNeuronに出ました

博士課程4年の野澤和弥の学位論文がNeuronのオンライン版に掲載されました。プレスリリースはこちらです。
高分解能の顕微鏡技術であるExpansion Microscopy(ExM)を改良して、脳内のシナプスの個性を決める働きを持つ分子群のナノレベル(1 ミリメートルの100万分の1が1ナノメートル:nm)の構造を明らかにしました。

脳の働きの元となる神経回路網は、神経細胞どうしがシナプスによって互いにつながって作られます。シナプスをつなぐさまざまな分子は、シナプスの中でも約100~1000 nmの狭い領域に密集しているため、従来の光学顕微鏡の分解能(約200 nm)ではその詳細な分布は観察できません。そこで、今回、標本そのものを約1000倍の体積に膨張させる技術ExMをさらに改良し、シナプス観察に最適化することによって、マウス神経回路網において興奮性シナプスをつなぐ分子群の構造や相互関係をナノレベルで初めて明らかにすることに成功しました。とりわけ、ニューレキシンに結合するシナプス分子群(ニューレキシンリガンド)が、シナプス内でそれぞれ数十 nmの「ナノドメイン」を単位として集積することを発見しました。さらに、シナプス前部に存在するニューレキシンの種類によって、シナプス後部のシナプス分子やグルタミン酸受容体のナノドメインの配置が決定されることがわかりました。
 今回の研究成果から、脳の働きを支えるシナプスの個性は、それぞれに特化したシナプス分子がナノレベルで相互作用することによって作られることがわかりました。これらの分子群は多くの精神疾患や神経発達症との関連が報告されていることから、本研究の成果はこれらの疾患の病態や正常な神経回路の発達機構の理解につながることが期待されます。ExMの開発では医学部5年生の曽我部拓君も大きく貢献しました。

posted on 08/25/2022 12:50 AM

2022/8/15 Jounal Club (L. Ohgaki)

Developmental Cell.  Posted July 11, 2022.

Dendtites use mechanosensitive channels to proofread ligand-mediated neurite extension during morphogenesis.

Li Tao, Sean Coakley, Rebecca Shi, Kang Shen

doi: https://doi.org/10.1016/j.devcel.2022.05.019

07/22/2022 6:36 PM | Journal Club

posted on 08/15/2022 2:11 PM

第151回のBrainClubが開催されました

第151回目となるBrainClubの演者には、東北大学大学院 薬学研究科の佐々木拓哉 先生をお招きしました(2022/7/15(金)、対面とwebのハイブリッド形式)。大雨の中、慶應大にお越しいただき、「学習・記憶を司る海馬回路の動作原理」というタイトルでご講演いただきました。海馬やその関連脳領域からのin vivoマルチユニット記録を用いた解析結果から読み解ける、個体の学習・記憶中における神経活動の変化について、これまでに得られてきた研究成果を主にお話しいただきました。また、記録対象を脳以外にも拡張した新しい試みについても最新の知見を交えて発表していただき、活発な議論が行われました。

写真はご講演後の息をこらえた記念撮影。佐々木先生は中央後列です。柚崎研は電気生理メンバー多く集まってます。※背景ぼかしに深い意味はありません(試しに使った某Googleスマホの自動調節)。やっぱり少しお片付けry(会見)

posted on 08/14/2022 10:54 PM