Translation

Welcome to Yuzaki Lab
    慶應義塾大学医学部柚崎研(神経生理学)では「神経活動や環境の変化が、どのようにして記憶・学習を引き起こし、どのように神経回路網そのものを変化させるのか」というテーマに沿って研究を行っています。詳しくはこちら
Past News
Journal Club
Recruiting!
意欲あふれる方の参加を待っています。これからの基礎科学を担う若手研究者を積極的に育てていきます。
   医学部修士過程はこちら
   医学部博士課程はこちら
   連絡先はこちら

Top News

塩崎さんが優秀ポスター賞を受賞

9月19日から22日に軽井沢にて行われた第四回 UK-Japan Neuroscience Symposium(AMED-MRC主催)において、大学院生の塩崎さんが最優秀ポスター賞に選出されました。日本側から一演題、英国側から一演題が選ばれるものであり、副賞は英国で行われる次回の第5回 UK-Japan Neuroscience Symposiumでの口演発表への招待(旅費込み)です。おめでとうございました!

posted on 09/23/2022 4:43 PM

デリーナさんが、JSPS外国人特別研究員(PD)として採用

デリーナ(DILINA Tuerde)さんが、JSPS外国人特別研究員(PD)に採用されました。おめでとうございました。博士号取得直後の優秀な諸外国の若手研究者に対して、我が国の大学等研究機関において研究に従事する機会を提供するプログラムです。生物系科学では日本全体で8人だけが採用です。

posted on 09/05/2022 10:48 AM

大学院生の野澤君の論文がNeuronに出ました

博士課程4年の野澤和弥の学位論文がNeuronのオンライン版に掲載されました。プレスリリースはこちらです。
高分解能の顕微鏡技術であるExpansion Microscopy(ExM)を改良して、脳内のシナプスの個性を決める働きを持つ分子群のナノレベル(1 ミリメートルの100万分の1が1ナノメートル:nm)の構造を明らかにしました。

脳の働きの元となる神経回路網は、神経細胞どうしがシナプスによって互いにつながって作られます。シナプスをつなぐさまざまな分子は、シナプスの中でも約100~1000 nmの狭い領域に密集しているため、従来の光学顕微鏡の分解能(約200 nm)ではその詳細な分布は観察できません。そこで、今回、標本そのものを約1000倍の体積に膨張させる技術ExMをさらに改良し、シナプス観察に最適化することによって、マウス神経回路網において興奮性シナプスをつなぐ分子群の構造や相互関係をナノレベルで初めて明らかにすることに成功しました。とりわけ、ニューレキシンに結合するシナプス分子群(ニューレキシンリガンド)が、シナプス内でそれぞれ数十 nmの「ナノドメイン」を単位として集積することを発見しました。さらに、シナプス前部に存在するニューレキシンの種類によって、シナプス後部のシナプス分子やグルタミン酸受容体のナノドメインの配置が決定されることがわかりました。
 今回の研究成果から、脳の働きを支えるシナプスの個性は、それぞれに特化したシナプス分子がナノレベルで相互作用することによって作られることがわかりました。これらの分子群は多くの精神疾患や神経発達症との関連が報告されていることから、本研究の成果はこれらの疾患の病態や正常な神経回路の発達機構の理解につながることが期待されます。ExMの開発では医学部5年生の曽我部拓君も大きく貢献しました。

posted on 08/25/2022 12:50 AM

第151回のBrainClubが開催されました

第151回目となるBrainClubの演者には、東北大学大学院 薬学研究科の佐々木拓哉 先生をお招きしました(2022/7/15(金)、対面とwebのハイブリッド形式)。大雨の中、慶應大にお越しいただき、「学習・記憶を司る海馬回路の動作原理」というタイトルでご講演いただきました。海馬やその関連脳領域からのin vivoマルチユニット記録を用いた解析結果から読み解ける、個体の学習・記憶中における神経活動の変化について、これまでに得られてきた研究成果を主にお話しいただきました。また、記録対象を脳以外にも拡張した新しい試みについても最新の知見を交えて発表していただき、活発な議論が行われました。

写真はご講演後の息をこらえた記念撮影。佐々木先生は中央後列です。柚崎研は電気生理メンバー多く集まってます。※背景ぼかしに深い意味はありません(試しに使った某Googleスマホの自動調節)。やっぱり少しお片付けry(会見)

posted on 08/14/2022 10:54 PM

高野さんが三四会奨励賞を受賞

高野助教(さきがけ)が令和4年度の慶應義塾大学医学部三四会奨励賞(Young Investigator Award)を受賞しました。おめでとうございます!

posted on 07/29/2022 12:27 PM

配位ケモジェネティクス法論文がNature Communに出ました

Nature Communications脳内の神経回路の働きを理解するために、記憶・学習を司る神経伝達物質受容体であるグルタミン酸受容体を細胞種選択的に活性化する技術が必要とされています。本研究では、本来のグルタミン酸応答能を維持したままで、人工化合物によって活性化される変異グルタミン酸受容体(代謝型)を開発しました。実際にこの人工グルタミン酸受容体をある特定の細胞種に発現させたマウスを作製し、人工化合物投与によって細胞種選択的に代謝型グルタミン酸受容体を活性化させることを示しました。この新技術「配位ケモジェネティクス法」を用いることにより神経回路の理解が加速すると期待されます。本研究はERATO/CRESTの支援を受けた名古屋大学清中研、京都大学大学浜地研との共同研究です。論文はこちら

posted on 06/16/2022 9:53 PM

第150回 Brain Clubが行われました

Brain Club 第150回は、ベイラー医科大学の大前 彰吾先生に「時間情報処理における小脳のネットワークダイナミクス」についてご講演いただきました(2022年6月2日、web開催)。古典的な小脳の計算原理の見直しを迫り、『リカレント小脳回路のネットワークダイナミクスが生み出す時間情報処理』という新しい理論に関して、in vivo 電気生理学を用いた実験的検証結果や、小脳回路を模倣した人工ネットワークモデルから生成されるダイナミクスについて、活発な議論が行われました。

記念撮影はPC画面のスクリーンショット(編集有り)です。カメラ目線≠モニタ目線?。にしても、撮影タイミング制御に改善の余地あり、小脳鍛えます(会見)。

posted on 06/12/2022 6:33 PM

第149回 Brain Clubが開催されました

第149回 Brain ClubにはAllen Instituteの萩原 賢太先生をお招きし、リアルタイムオンラインにてご講演いただきました(2022年4月27日)。生物の恐怖状態を制御する神経回路モチーフについての研究成果に加え、より一般的な快・不快情動の制御に関する最新の知見を含めて、議論していただきました。新天地であるAllenの新部門「Allen Institute for Neural dynamics」を舞台に、「In vivo physiology」の今後の展開が楽しみです(某Podcastも?)。(会見)

上画像は講演後のスクリーンショット、萩原先生は上段の左から二番目(画像クリックで拡大)。カメラONの参加者を抜粋しております。参加者多数につき画面外に溢れ出てしまったかもしれませんが、ご容赦ください。※事務局は撮影係になりきるため映っていない「仕様」です。

posted on 05/07/2022 9:00 PM

ブレインブック「みえる脳」原著第3版の翻訳書がでました


脳科学の入門書として好評を博したブレインブックの改訂版が出ました。基本的な脳の構造と機能をCGやイラスト・写真でわかりやすく解説した一般書です。脳イメージングや自由意志など最新の研究結果も紹介されています。養老孟司先生が監修で順天堂大内山安男先生と柚崎が翻訳しました。

posted on 03/18/2022 11:21 PM

第148回 Brain Clubが行われました

2/24 (木)、理化学研究所 脳科学研究センターの長井淳先生にお越しいただき、第148回 Brain Club「脳機能とアストロサイトの関係性を紐解く多面的アプローチ」が開催されました。脳機能を制御するグリア細胞の積極的な役割について、これまでの研究成果に加え、長井先生率いるグリア―神経回路動態研究チームによるこれからの研究戦略についてもお話しいただきました。グリア細胞と神経細胞がどの様にお互いを支えて(従えて?)いるのか、参加場所を問わず活発な議論が終始交わされました。

 

 

 

 

 

 

 

 

長井先生、柚﨑先生、柚﨑研スタッフ陣、柚﨑研の学生陣で、講演後に記念撮影

※右から3番目が長井先生です。

posted on 02/25/2022 10:48 PM

第147回 Brain Clubが開催されました!

東京大学大学院工学研究科から平林祐介先生をお招きして、1月27日に第147回 Brain Clubが行われました(オンライン&オンサイトのハイブリッド形式)。連続切片電顕画像の効率的かつ定量的な解析を可能にする技術や、神経細胞における小胞体―ミトコンドリアの興味深い役割についてご講演いただきました。CLEMを使った3次元再構築(xyz軸で組みあがっていく動画格好良い)、将来やってみたい解析の一つ(会見)。

 

 

 

 

 

 

喋ってはいけない記念撮影@セミナー室※奥列の右から2番目が平林先生です

posted on 02/03/2022 11:31 PM

「脳学問のすゝめ」を配信中です

世界週間2021一環として、高校生を初めとする多く方々に、慶應義塾大学医学部神経科学関連教室で行われている研究うすを「脳学問のすゝめ」としてオンデマンドで配信しています。多くの方々にご視聴いただくようにぜひ情報を拡散してください。


2022年1月23日から3月31日まで間、講演およびラボツアー動画を何度でも無料で視聴できます。「世界週間2021」タブをご覧ください。
 
1. 研究講演
「世界週間開催にあたって」 金井隆典教授 (医学部長)
「細胞たちがを作るしくみ」 仲嶋一範教授 (解剖学教室)
「シナプスこそすべて」 柚﨑通介教授 (生理学教室・神経生理学)
「iPS細胞技術による再生医学・疾患研究」 岡野栄之教授 (生理学教室・神経科学)
「新たな光学技術で見えなかったもを見る」 塗谷睦生准教授 (薬理学教室)
機能観察と操作」 田中謙二教授 (先端研・科学・精神神経科訪問研究員)
 
2. バーチャルラボツアー
普段は入ることできない研究室。どんな場所でどように研究を進めているか、研究者が5つ研究室をご案内します。
紹介研究室:解剖学教室, 生理学教室 (神経生理), 生理学教室 (神経科学), 薬理学教室, 先端研・科学研究部門
 
主催:慶應義塾大学医学部・神経科学関連研究室/NPO法人 世紀推進会議
後援:慶應義塾大学医学部

posted on 01/29/2022 6:08 PM